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11/26開催SPH×Beyond 2050アカデミア公開討論会~病とともに健康に生きる~

2024年度の京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻(略称:京大SPH)における国際化推進活動の一環として、Beyond2050と連携し、新たな取り組み「アカデミア公開討論会」を実施しました。
この活動は、学際的かつ長期的な視点で医療/ヘルスケアに関する社会課題の解決に貢献するグローバルな学術研究を促進・支援する新たな枠組みづくりを目指すもので、年1~2回の頻度で開催予定です。
2050年以降、人々の健康がどのようにとらえられていて、社会、技術、死生観、経済の観点からは、どのようなことが必要となるのかについて、登壇者と参加者が一緒に考えました。今後もシンポジウムを通して、みなさまと共に新たな世界を構想してまいりたく存じます。  👉チラシ.pdf

日時
2024年11月26日(火)13:00~18:00
会場
京都大学国際科学イノベーション棟シンポジウムホール(京都市左京区)
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申込者数
103名
参加総数
86名(うち、当日70名 関係者16名)

プログラム

詳細はこちら

参加者アンケートより 

あなたの思い描く「未来の健康・医療」について(自由記述)

・人と人のつながりが診療になる医療。医療システムが街中の人のつながりに組み込まれている。例えば、ヤ〇ルトレディの医療版。次世代を含む全ての世代の人々が、身体的・精神的な健康だけでなく、つながりや生きがいを獲得できる未来。 そのために、全ての世代が健康の在り方やそれを支える医療についての正しい認識を持ち、実践できる環境が整備されている未来。
・医療機関にかかる必要があるか否か、速やかにタイムリーに判断できる。
・医療の平等。誰一人取りこぼしのない未来。願わくば、世代間格差なき医療。壁のない医療。いつでもだれでも望む医療にアクセスできること。誰もが、何かあった時やちょっとした不安がある時に、我慢せず頼れる医療であり続け、また医療者も健康的に過ごせることが理想。
・健康未病の可視化とその環境づくり。効率性、公平性、公正性について納得感ある基準に基づいて健康であることが可能になること。
・「適当な時期に死を受け入れる」という考え方。確実にいつかは死ぬので、いつまでも健康にこだわるのは高齢者には無理がある。ピンピンコロリも選択肢のひとつ。 高額医療は現役世代の負担となる。費用対効果について、受益者(患者)だけではなく負担する現役世代の意見を聞くべき。
・なるべく病気にはならなくて、でもなってしまった人はみんなが力を合わせて助ける。技術の研究開発から医療の実施まで、一部の人の負担で成り立つようなシステムが改善されているとよい。ストレスで病気になってしまう人が極力少なくなるような。
・健康と医療について真摯に議論し合意形成がはかれる場所を選ぶ自由が欲しい。
・物価高騰や低所得のままなら目指す健康や医療の姿は絵に描いた餅だ。健康格差や医療格差が拡がるのではないか。
・生きがいをもって、毎日はつらつと活動できる状態。効率的に仕事ができて余暇が増えること。お金がなくても、あまり困らない日常。 

興味・関心のあるテーマ(自由記述)

・準備された発表を聞くより、その場で質疑応答したディスカッション形式のほうがたくさんの知見がお聞きできて良かったと思う。
・工学系と医療系と分けての開催が良いのではと思う。
・グループディスカッションもあるならパネルディスカッションは要るのかなと感じた。
・縮小社会
・孤独とか孤立について。少子化についても多様な側面から議論できるとよいと思う。
・新しい概念について提示した上での課題提起が興味深かった。
・医療福祉を含む基本的人権を保障するための財政政策のあり方
・工学部4件の発表が興味深かった。詳しく聞きたい。
・AI関連。最先端の研究者の話が聞きたい。
・地方経済の、今後について。
・文系だが、公衆衛生学、MPHに関心があり、個人として参加した。コロナなど感染症の制御に関する内容、がんとの向き合い方に関するお話をうかがいたい。
・健康、医療、社会疫学、近藤尚己先生

主催:京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻(SPH)
   京都大学成長戦略本部
共催:京都大学大学院工学研究科次世代学際院(iRING)
   京都大学学際融合教育研究推進センター